更年期障害の受診科目

更年期

更年期障害かもしれないと思っても、どこに受診したらいいのか迷いますよね。不具合が出ているものに近い科目、例えば疲れやすければ内科、口がネバネバするなら歯科などでいいとは思います。他の方々がどういう科目を受診しているかも参考になるかもしれません。まずは何科を受診したらいいのかを見ていきましょう。

みんなは何科を受診しているの?

更年期症状によって医療機関を受診したことのある回答者(女性:460 人)を対象とて更年期症状で受診した診療科を尋ねたところ、女性の 40 歳代、50歳代ではいずれも「婦人科等」「内科」の順に割合が高い結果となっています。

「更年期症状・障害に関する意識調査」(厚生労働省)を加工して作成

https://www.mhlw.go.jp/content/000969166.pdf

婦人科にいこう!

「婦人科」と似た科で「産婦人科」があります。婦人科と産科を両方を兼ねた病院が産婦人科です。産婦人科の中には産科中心の医療機関もありますので、事前にホームページを確認し、女性外来や更年期外来に力を入れている医療機関を見つけるのがいいと思います。更年期障害の処方薬を扱う製薬会社のWebサイトで医療機関の検索サービスがあることがあります。掲載されているのは更年期障害の処方薬を扱っている医療機関であり、更年期診療をしている医療機関である可能性が高いのでそういうサービスで検索するのもいいかもしれません。

婦人科を受診するタイミング

  • 症状があって他に病気が見つからないとき
    • 「更年期」にあたる女性で他に原因となる病気がないと診断されたときは、「更年期障害」の治療を相談してみてください。例えば頭痛がつらくて神経内科や脳外科で検査をしてもらっても、そこで腫瘍や頭痛の原因になる病気が見つからなかったとき、はじめて「更年期障害の頭痛でしょう」という診断ができるからです。
  • 自分がツライと感じたとき
    • 「更年期」にあたる女性で、病気といえるほどではない症状でもがツラいと感じたら婦人科を受診を検討しましょう。なんだか疲れやすい、眠りが浅くて起きてしまう、 寝汗がすごい時があるなど、病気ではないしこんなことで相談してもいいのかなと思ってしまうかもしれませんが「更年期障害」は症状が非常に多く定義が難しい「不定愁訴」なので、本人がツラければ、我慢せずに緩和のために婦人科に頼って問題ありません。

「更年期」は不快な症状の原因が分からず、いくつも病院を回って薬ばかりが増えてしまうこともあります。それでも症状が改善されないときには一度更年期障害かどうか診てもらうことで解決するかもしれません。

上でも書きましたが、更年期に当たる女性の不調すべてが更年期障害ではありません。頭痛や下痢、動悸など他の病気の可能性がある症状の場合、病気が潜んでいないかをきちんと検査してみることが重要です。そして、検査をして病気の原因が見つからないのに不調が続くのであれば婦人科を受診するという流れがいいかもしれません。筆者も婦人科を受診するまでに5年もかかってしまいました。いろいろな不調がありすぎて、それぞれに専門科を受診しては原因無しの診断のため、改善のための対策が何もできず、途方に暮れた時期が長かったです。婦人科に相談して、治療をはじめようと言っていただいたときには、治療がはじまってもいないのに、これで少しはよくなっていくかもしれないと、それだけで気分がかなり上向きました。そして、治療を始めて早々に、眠れるようになり、気持ちも落ち着きはじめました。更年期障害だからとあきらめずに、少しでもよい状態で過ごせるよう、検討して見てもらえたら嬉しいです。

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