日常生活に支障をきたしている状態が「更年期障害」とされていますが、日常生活に支障があると感じるかどうかは、これまた個人差が大きいものです。女性の更年期症状の状況を示す一つの指標としての SMI スコア（Simplified MenopausalIndex、簡略更年期指数）というチェックで、あなたの更年期度をセルフチェックしてみましょう。
•更年期指数チェック
症状の程度を無～強の中から選んで、その合計点をもとにチェックをします。
症状のどれかひとつでも強くあれば、強に○をつけてください。
出展：小山嵩夫、麻生武志：産婦人科漢方研究のあゆみ 9:30－34、1992）（簡略更年期指数 SMI）
SMI スコアは、更年期における女性が医療機関を受診する目安などを一定の方法で評価するものです。しかし、スコアの高さ自体が更年期障害を示すものではありません。また、上記の症状は更年期障害以外でも現れることがあります。特に気になる症状が強くある場合には、医療機関に相談をしてください。
病気というほどではないけれど、なんだか不調という状態も多く、多くの場合、特になにも対処をしていない方が多いように見受けられます。筆者の身近にも更年期にあたる女性で、「それって更年期障害のえいきょうかもしれない」と感じる方が何人もいらっしゃいますが、同性とはいえ「それって更年期障害じゃない？」と口に出すのはなかなか難しく、言ってあげた方がいいかもとは思いつつ、ご本人が「もしかして」と思っていないと失礼な発言になってしまいそうで更年期の不調は長期戦ですので、早めに気づいてご自身でできるケアも含めて、少しでも快適に過ごせるようにしていけるといいですね。
