なんだか急に疲れやすくなった、電車の中で立っているのもツラくなっている、40代50代でそんな風に感じるようになったら、それは老化だけが原因ではない可能性があります。老化と片付けずに医療機関に相談してみるなど、原因を調べてみてはいかがでしょうか。原因が改善されれば、その疲労感は減らせる可能性があります。筆者の場合、睡眠障害もあり、極度の下痢も続いていたので、この「疲労感・倦怠感」が果たして更年期障害の症状だったのか、それとも他の症状による影響で単に具合が悪くなっていたのか、筆者にもいまだに判断はできませんが、とにかく通勤するだけでへとへとという状態が続いており、当時はこれも老化による体力低下なのだと自身では思っていました。今では階段を上っても(日頃運動不足なので)筋肉的にはつらいですが、へとへとになることはないですし、通勤しても職場につくだけで疲労困憊ということはもうありません。ですので、当時の疲労はやはり単なる老化ではなく別に要因があったと考えています。症状には個人差が大きいとは思いますが、筆者の状況を共有しますね。
階段がツライ
最初に疲労しやすいことに気づいたのは「階段」でした。通勤の駅の階段がやたらとツラかったのです。エスカレーターもそれまでは歩いていた(止まるのが推奨さえてますけど)のですが、それでも上がったあとに息が上がってしまって、胸が苦しくてゼーハーしてしまうのです。年をとったなあ、これくらいで疲れちゃうなんて、と思っていました。それが徐々に疲れちゃうなんてものではなくなり、階段は無理だわと思うようになっていました。最近、階段がつらいなと感じることはありませんか?運動不足だから、とか、もう年だから、というだけではない原因があるかもしれません。
立っているのがツライ
家にいるときには、多分つらくなったら腰掛けたりして気づかないことも多いかと思いますが、通勤の電車で数駅でも立っているのがつらくなるようなら、ちょっと異常だと考えた方がいいかもしれません。筆者の場合、電車に乗ったらとにかく座りたいと感じていました。電車に乗るまでに歩いているので、そこまでで疲労しきっていて、電車の中で立っていることがつらくて、席が空かないかを狙っている状態でした。つり革などにつかまっていないと本当に立っていることがつらくて、老化するとこんなにツライんだなと思っていました。
歩くスピードが遅くなる
歩くことがつらくなってきていませんか?一歩一歩進むたびに疲労感が増し、早歩きはもはや無理というほどになっていたら、それは単なる老化ではないと思われます。筆者は、周りの人がどんどん歩いていくのを、「いいな若くて」と思いながら歩いていました。ここまでになっていても当時は「老化」と疑っていなかったんですよね。今思えば、40代でそこまで疲労感があるのは異常なこと。なんですが、40代って、老眼が始まったり、白髪が増えたり、自分の老化をいろいろ感じ始める時期と重なるので、この疲労感も老化だと思い込んでおりました。気持ち的にも後ろ向きになっていましたので、老化だから仕方がないとあきらめていました。更年期障害が改善されてからは、階段も登れますし、あるくスピードも以前に戻りました。老化による疲労ではなかったということです。
足裏の痛み
•底にイボイボの突起がついた健康サンダル、体調が悪い時に履くとものすごく痛いですよね。あの痛みを、ざらざらの歩道面を歩くときに感じるようになりました。靴はもちろん履いていて、です。駅などの床面がツルツルの場合には痛くないのですが、点字ブロックの上は痛くて歩けないんです。歩道もタイルで舗装されていれば大丈夫なのですが、粗いアスファルト状の歩道だと、その凸凹を足裏を刺激してしまい痛くて歩けないので、歩道縁のブロックの上を歩いたりしていました。靴を履いていても、意外と歩いている表面の凸凹は伝わっているのだと改めて気づき、自分でもびっくりしました。さすがにこの症状は異常だと感じ、いろいろ調べるうちに更年期障害かもしれないとたどり着きました。足裏が痛くなるという更年期障害の症状はどこにも記載はありませんでしたが、調べているうちに、自分の他の症状が当てはまりすぎることに気づいたという次第でした。
更年期障害の治療を開始してかなり早々にこの症状は緩和しています。今考えても、本当にあの痛みはなんだったのか?と思う、不可思議な症状でした。そんなこともありうるんだと見ておいていただければと思います。
かかりつけのドクターには「休んじゃないなさい」「さぼっちゃいなさい」「あなたがやらなくても会社はつぶれない」ととにかく肩の力を抜きなさいと何度も言われました。更年期障害は特効薬はないので、症状に対処しながら「やりすごす」しかないということを言われていたのだと思っています。お仕事をさぼるわけにはいかないと思いますが、家事などはちょっと手を抜いたり、合間に休む時間を意識的にとったり、できる範囲で自分にラクをさせてあげた方がいい時期なのだと思います。更年期障害に関する書籍などを読んでいると、「真面目な人」ほど症状が重くなりがちなのだそうです。真面目な人ほどうまくサボれないでしょうし、いつ終わるかわからないのに、終わるかどうかも自分ではわからないのに、なかなか割り切れないですよね。家族の理解も得られにくいとも思います。でも思春期と同様に、更年期障害も時期がくれば落ち着きます。それを信じて、今はのんびりいきましょう。